斉藤ゆうこのあらかわ日和

予算委員会 総括質疑
再開発補助金に308億円。区民は豊かになったのか?

 あらかわ元気クラブの斉藤ゆうこです。
 荒川区は1986年に始まった区内11カ所の駅前再開発に308億円という巨額の補助金を投入してきました。日暮里駅前の3事業には実に133億円が支出され、全て西松建設が請け負いましたが、地元住民をはじめ多くの区民からは厳しい評価がありました。
 再開発事業で大手ゼネコンや不動産企業は荒川区を舞台に利益を得ましたが、大多数の区民の生活は豊かになっていません。私は、特定の人ではなく、大多数の区民生活が豊かになることこそ区民の最重要課題だと思っていますので、再開発ありきの考え方をそろそろ改めてもらいたいと思いまして、質問いたします。
 今、計画されている西日暮里駅前再開発で区は850パーセントという無謀な容積率を目標に掲げ、日暮里以上の高さになる保留床をマンションとして販売する手法は財政面で有効だとお考えのようです。
 しかし問題は、これまでの日暮里、三河島再開発でマンション建設し、子どもが急増して、学校が満杯になっているということです。今後も民間マンション建設で子どもの数が増え続けることが予想されます。かつて小中学校の統廃合を強行したことも相まって、統合校では、最初の約束を越えてクラス数を増やさざるを得なくなりました。
 義務教育施設の確保は、優先課題です。日暮里再開発の超高層マンションで人口を増やし、子どもの数を増やすことは、さらなる学校や保育園、学童クラブ不足を引き起し、矛盾した政策ではないでしょうか。
 最近出された西日暮里駅周辺のまちづくり構想、これには公益施設の中に、教育、子育て、福祉施設として、人口等の動向を見ながら必要規模の確保を検討と記載されていますが、そのように検討なさるのでしょうか。子どもの数が増える超高層マンションを前提とせずに、廃校にした道灌山中学校を復活させて、小中一貫校をつくるなどのお考えはありませんでしょうか。
 さて、再開発には10年から15年の長い年月がかかります。三河島北地区では、地元3町会の役員を中心に勉強会が開催されており、その中で「長期の計画を立てられても現実性がない」「危険な老朽住宅の除却、狭い道路を広げる、子どもの遊び場をつくるといった身近な課題から解決していくべきではないか」との意見が出されていました。
 荒川区の子どもの体力は23区最下位でした。真土小の跡地は、10年先、15年先の再開発にこだわらず、第2グラウンドとあわせて、まず不足する子どもの運動場にし、体育館をつくってしまってはいかがでしょうか。伺います。

【松﨑保昌 再開発担当部長答弁】

西日暮里駅前の地区につきましては、交通広場がないですとか、街区へ入りにくいなど駅前としての基盤の弱さが課題であると認識してございます。
 解決のためには、大きな街区を再開発いたしまして、多様な都市機能を整備するとともに、広場などのオープンスペースを整備する必要がございます。また、ホールの設置を計画してございまして、まちづくり構想の改定案では、文化交流拠点として位置づけております。このようなことから再開発を行ってまいりたいと考えているところでございます。
 一方、三河島の北地区につきましても、後背地、密集市街地であることから、防災性の向上を図るために再開発はやはり必要であると考えてございます。
 本年2月に公表したまちづくり構想では、道路整備のリーディングプロジェクトとして位置づけてございます。また、子どもの遊び場につきましては、再開発前の小学校跡地の暫定利用を検討しているところでございます。
 いずれの地区につきましても、再開発を進めてほしいという権利者の意見を聞きながら進めてまいります。