斉藤ゆうこのあらかわ日和

「東京女子医科大学東医療センターが足立区へ移転することに反対する決議」に賛成

平成27年2月26日、荒川元気クラブ斉藤ゆうこは、女子医大移転反対決議に賛成の討論をしました。

■女子医大移転反対決議 賛成討論

私は、あらかわ元気クラブとして、議員提出議案「東京女子医科大学東医療センターが足立区へ移転することに反対する決議」に賛成の立場で討論をいたします。
東京女子医科大学が昨年12月末の理事会で東医療センターの移転方針を決定し、さらに今年1月28日には足立区への移転を検討することを決めた、との情報が区議会にもたらされたのは、2月12日のことでした。
20年前に「病院建て替え関する基本合意書」を、荒川区・女子医大・東京電力の3者で締結し、区が児童遊園西側の道路を6mに拡幅する支援を行って、10年前に東病棟が建てられた経過などを考えると、「共に手を携えて地域医療の充実に努めてきた荒川区に対し、何の相談もなく、突然、このような動きがあることについては、今まで培ってきた信頼関係を著しく損なうものであり、強い憤りを禁じえない」と述べるのは当然と言えます。
また、反対決議は、80年にわたり地域の医療を担ってきた東医療センターは地域に定着した医療施設であり、災害拠点病院としての重要な役割も担うものだ、と述べています。現在、東医療センターには495床のベッドがあり、手術後等も含めて入院加療が必要な人々の切実な医療ニーズに応えて来たし、災害拠点の公的役割も位置づけられています。
東医療センターが広域的に利用される性格のものであり、荒川区民だけのものではないことは百も承知です。しかし、そう理解していたとしても、現実に500床近い入院施設が区内から失われる事は大変な事態です。ましてや、近隣は80年にわたって利便を享受してきた訳ですから、なおさらです。
荒川区議会が今回強い態度表明を行い、女子医大に対して筋を通して頂くよう、決定の再考を求める決議を行うことは、この問題の入口して正しい判断と考え、私は賛成をいたします。
さて、あまりにも不誠実な病院側の対応に対して決議を上げることには賛成ですが、他方で、昨日の総括質疑で申し上げた通り、荒川区にも情報不足や対応の立ち遅れがあった点は否めません。
荒川・足立・葛飾の区東北部地域医療圏には、昨年10月1日現在で、9,617床の一般・療養病床が設置されています。2013年(平成25年)に改定された全体の枠は9,567床なので、代替の病院を誘致しようとしても、新設できる病床数は50床しかありません。区内の他の病院のベッド数が百数十であることと比較して各段に多くのベッドを持つ東医療センターの建て替え困難による移転は、かねてからの大きな懸案でした。ここまで来てしまったことは極めて遺憾だと言わざるを得ません。
決議が述べる通り、商店街など区全体の地域経済への影響も懸念され、区民は大きな不安を感じています。今後、区議会は党派を超えて知恵と力を出し合い、対処しなければならないと思っています
また、「現在地での建て替えが困難だと分かりながら、なぜ区は手をこまねいていたのか」という批判も区民の中にはあります。区当局にも危機感を持って応分の対応を求めたいと思います。まずもって「誠意を持って話し合うこと」を求め、区民の医療ニーズを満たし、この問題が尾久地域の衰退につながらないような解決となるよう、責任を持って対応したいと思います。
以上申し上げて、賛成討論と致します。

東京女子医科大学東医療センターが足立区へ移転することに反対する決議

 東京女子医科大学は、平成26年12月24日開催の理事会において東京女子医科大学東医療センターの移転方針を決定し、平成27年1月28日開催の理事会において足立区への移転を検討することを決定したとのことである。
 現在地の環境での建替え等に大きな課題があるとはいえ、平成7年には、「東京女子医科大学付属第二病院建替え計画に関する基本合意書」を、荒川区、女子医科大学、東京電力の三者で締結し、病院建替えにあたり、宮の前児童遊園西側道路を6メートルに拡幅するなどの支援を区として行った結果、平成16年には東病棟が竣工したなどの経緯がある。
 このように、共に手を携えて地域医療の充実に努めてきた荒川区に対し、何の相談もなく突然、このような動きがあることについては、今まで培ってきた信頼関係を著しく損なうものであり、強い憤りを禁じえない。
これまで、80年にわたりこの地域の医療を担ってきた東京女子医科大学東医療センターが、地域に根差し、多くの区民をはじめ近隣区にお住いの方々が利用する医療施設であること、災害拠点病院として災害医療にも重要な役割を担っていること、商店街など区全体の地域経済への影響も懸念されることなどを理由に、区民は大きな不安を感じている。
 よって、荒川区議会は、東京女子医科大学東医療センターが足立区へ移転することに反対をし、移転の検討を直ちに中止し、荒川区及び荒川区議会と誠意をもって話し合うよう強く求めるものである。 以上、決議する。

平成27年2月26日

荒 川 区 議 会

平成27年3月26日付で荒川区から東京都に要請文書が出されましたので、ご覧ください。

26荒健衛第4103号

平成27年3月26日

東京都知事  舛添 要一 様

荒川区長  西川 太一郎

     

東京女子医科大学東医療センターの移転計画にかかる
都有地の取扱いについて

 平素より荒川区の行政全般にご支援いただきありがとうございます。
 舛添知事におかれましては、激務の中、東京オリンピック・パラリンピックを控え、都政万般にわたり幅広いご見識のもと、強力なリーダーシップを発揮されていることに心より敬意を表します。
 さて、区ではこの間多くの区民の方々から、東京女子医科大学東医療センターの移転に関する問い合わせをいただいておりました。この件につきましては、これまでも幾度となく東医療センターを通じて確認してまいりましたが、その度に、そのような計画は無いとの返答でした。しかし、その後も多くの方々からお問い合わせがあったため、改めて、移転計画の有無について東京女子医科大学の吉岡俊正理事長に正式に回答を求めたところ、2月9日に回答がありました。その内容は、移転の方針が決定し、今後、足立区への移転を検討するとのことでした。その後、同大学の岩本絹子副理事長と面談した結果、詳細については未定であるが、足立区江北四丁目にある都有地が有力候補であるとのことが確認できました。
 東医療センターには上空と地下を横切る高圧送電線が存在し、現有地での建替え等に大きな課題があるとはいえ、昭和9年からこれまで、共に手を携えて地域医療の充実に努めてまいりました本区に対し、何の相談もなく、突然、このような動きがあることについては、今まで培ってきた信頼関係を著しく損なうものであり、到底受け入れられるものではありません。荒川区議会においても、東医療センターが地域に根差し、多くの区民に利用いただいている医療施設であること、災害拠点病院として地域防災にも重要な役割を担っていること、地元商店街などの地域経済への影響も懸念されること等を理由として、東京女子医科大学東医療センターが足立区へ移転することに反対する決議がなされました。地元町会、地元商店街も移転することに強く反対しております。
 今回の事例は、新設の病院が足立区に設けられるものではなく、既存の病院を移転するものであり、その場合の荒川区民に与える影響と動揺は計り知れません。
 東京都が都有地の活用を図るため、売却等を行う場合には、地方自治体の要望等を踏まえご判断されることは理解しているところではございますが、本件のように、近隣区に多大な影響を与える事案にあっては、当該影響を受ける区の立場について是非ともご配慮いただき、当該病院の移転を目的とした売却はされないよう強く要請いたします。