斉藤ゆうこのあらかわ日和

 私は、議案第44号、荒川区学童クラブの運営に関する条例の原案修正案に反対の討論を行います。
 なぜこの時期、今23区で最高水準の保育料を新たに導入する条例を、この荒川区が制定しなければならなかったのか、私の思いはこの一点につきます。
 問題点は大きく分けて2つあると考えます。
 まず第1に、2段階で激変緩和の措置をとったとはいえ、13年ぶり、35%の保育料値上げが今年、来年と行われている最中であります。そのさなかの学童クラブ保育料値上げは、負担を重く感じている子育て世代へのさらなる追い打ちになる、これは間違いありません。私も娘が既に25歳です。保育園や学童クラブの親だった時代から15年以上が過ぎました。子育て世代の実態はどうなのか、いろいろ聞いてみましたが、やはり負担感は重い。この問題を考慮しなかったことに今回の条例提案の大きな問題があると考えます。
 第2に、現行の公益法人、つまり学校法人、社会福祉法人から公共的団体をも含めた委託を可能とした条例であること、これについては後でも申し上げますが、公共的団体の委託についてまだ着手し始めたばかりの段階であります。これをまた学童クラブに適用するということは反対であります。
 それでは、この問題点を大きく2つと申しましたが、どうすればよかったかと私たちの会派は考えているのかを申し上げたいと思います。
 まず第1に、私たちの会派は、条例に伴う有料化は否定しません。保育料の設定は必要であり、保育料ゼロでよいとは思いません。保護者の多くもこの意見であると私は確信しております。この意味で共産党の修正案には反対であります。
 第2に、本来所得に応じた保育料が公平であると考えています。最近見直しの議論も出ておりますが、やはり私たちは最も公平なのは、応能負担原則であると考えており、この原則を適用すべきではないかと考えております。保育園と位置づけ上も役割上も最も共通性が高く、保育園ほど細かい区分の必要は全くありませんけれども、やはり何段階かの所得階層別保育料にするのが妥当であったと思います。徴収が大変だと当局はおっしゃいました。条例化して事業として確立する以上、それは理由にならないでしょう。私たちは負担する能力のある人には多く払っていただき、負担が困難な人には適切な減免があること、このバランスが重要であると考えております。
 3番目に、公共的団体の委託については、先ほど申し上げたとおり、ひろば館への2館の委託が始まったばかりであります。決算特別委員会等でさまざまに議論のあるところであり、新たな分野、この学童クラブの分野への委託は差し控えるべきではないでしょうか。特に公共的団体が雇用についての責任能力を持つものなのかどうか、この点については厳密に考えていく必要があると強く述べておきたいと思います。
 討論の最後に、今後どういう対策が可能なのかを申し上げたいと思います。結果として、単一で高額な保育料という印象になってしまいました。逆進性の強いものになってしまったと感じています。必要な事項は要綱で定めるということになっていますが、免除についてはこれでいいと思いますが、減額についてまず申し上げたいと思います。今後減額については充分な対応をすべきです。学童クラブに2人以上通わせている世帯、現在600世帯のうち40世帯あるそうで、約1割弱です。これに対してはやはり保育園と同じ50%の減額が適切ではないでしょうか。
 2番目に、保育園に弟や妹が通園している世帯への対応についても、やはり何らかの方策が必要ではないかと考えます。世帯数を調査していただけるということですので、ぜひ対応をお願いしたいと思います。
 3番目に、障害児の学年枠の拡大についても同様であり、皆さんの実態をよく聞いて最大限の対応をするべきではないでしょうか。また、環境整備については、実態に格差がありすぎます。早期に改修をするのが有料化の負担にこたえる道であると思います。
 最後に、申請の手続きですが、クラブや指導員を介さない方法、この方法が減免についての保護者や子供のプライバシーに配慮する道であると考えます。このことについては質疑をいたしましたが、区当局は考え方については同様の見解を示されましたので、ぜひプライバシーに充分配慮した対応をしていただきたいと要望します。
 以上で反対討論といたします。