私は、あらかわ元気クラブとして、議案第27号、30号、31号に反対の討論をいたします。
反対の理由の一つは、特別職報酬等審議会のあり方であります。区民の代表による審議会の答申といいますが、出席してらっしゃる委員の皆さんには大変失礼ですが、本当に区民の意思が反映しているのでしょうか。選ばれた委員の問題ではなく、選び方が問題なのであります。こうした問題こそ、区民公募で、意見のある人に大いに議論をしてもらうことを恐れるべきではないでしょう。
27号、区議会議員の報酬については、荒川区が独自の判断をするというのであれば、当面、現行額で十分というのが私の判断であります。
前回の報酬引き上げにも私は反対しましたが、その際、報酬を引き上げるのではなく、調査研究費こそ引き上げるべきだと主張いたしました。その調査研究費は、本年4月より、1ヶ月8万円が、10万円へと2万円引き上げになりました。したがって、私は今回の報酬引き上げは不必要であると考えます。
さらに、荒川区議会のあり方、議員の質、したがって、それに見合う報酬という点で、現在区民が数多くの疑義を持っているということをつけ加えておきたいと思います。
先日の臨時議会最終日を傍聴して、質疑の一部始終を見ていた区民に感想を求めました。この区民は、開口一番、「この人たちに支払っている報酬こそむだ遣いだ」と言いました。この人たちの中には、もちろん私も入っているのであります。
こうした感じ方をされても当然だと、率直に私は思うのです。開かれた議会を実行し、議会運営を民主化し、委員会の審議を議会側の主体性をもって充実させて、区民の信頼を回復することの方が、報酬の引き上げよりも先決であろうと思います。
また、区長、教育長の給料、給与引き上げに関しては、行財政体質改善計画を推進し、職員の定数の削減を進めている藤枝区政にあるまじきこと、まさに自己矛盾であると私には思えます。こうしたやり方が区民の理解を得られるとはとても思えません。
以上を述べて、私の反対討論を終わります。
1990(平成2)年6月28日 議員・特別職等の報酬引き上げ 反対討論
2014年11月27日 2014年11月27日