河内ひとみのあらかわ日和

2014年11月28日 2014年11月26日
 荒川区政の刷新を掲げて就任された西川区長の最初のテーマであった政治倫理問題、また行政と議会との関係について伺いたいと思います。
 西川区政の4年間は、高橋助役逮捕、藤澤区長の逮捕という不祥事を受けて始まりました。区長は契約改革と不正防止に取り組まれました。当初は職員にも議会にも緊張感がありましたが、4年の歳月がたち、区議会の大半が西川区長を支持されるようになる中で、空気も大分変化してきたのではないかと感じます。そこで改めて職員集団のトップである三ツ木副区長に当局の認識を伺います。まず、最大会派である自民党区議団と幹部職員との一泊研修会について、例年どのような職責の方が何人くらい御出席なのか、また出欠の取りまとめや会費の徴収はどの部局がなさっているのか、さらに行政としてどのような必要性を感じて継続されているのか、位置づけを伺います。

(北川総務企画部長 答弁)

 まず御質問頂きましたもののうち、具体的なところについて御答弁申し上げたいと思います。まず、意義と申しますか、そういったものでございますが、区政運営が非常に複雑化し、高度化し、そうした中におきまして、区民の代表である議員の皆様と意見交換を行うということは非常に大切であるというふうに考えてございます。
 具体的には、これまでも例えばでございますが、密集市街地の改善でございますとか、あるいは旭電化の跡地をどうしようかということにつきましても、色々な形で勉強会を行いまして、意見交換を行ってきたという経過がございます。
 今回の研修会につきましても、具体的には指定管理者でございますとか、あるいは観光政策、町並みと景観といった具体的なテーマについて順次議論を重ね、非常に深く掘り下げた議論を行ってきたという状況にございます。
 それから参加した人数でございますが、区側といたしましては32名でございます。会費の徴収など、窓口につきましては私どもの総務企画課が担当してございます。
以上でございます。

(斉藤ゆうこ)

 三ツ木副区長の御見解を伺いたいと思います。

(三ツ木副区長 答弁)

 私ども執行機関にとりまして、議員の皆様方は町をつくり、あるいは区民の暮らしを守り、その向上をめざすパートナーであるというふうに認識しておりまして、24時間年中無休で勤務されておられる議員の皆様との意見交換を図り、色々議論するというような中で、色々な政策の選択、あるいは立案もできるんだろうというふうに考えております。
 従いまして、いずれの会派でありましょうとも、御要請があれば、いつでも、どこでも出かけていって、御説明し、また御意見を伺い、議論もさせていただきたいというふうに考えております。自民党との勉強会につきましても、そのような考え方で参加したものでありまして、斉藤ゆうこ先生にも参加していただければわかると思いますけれども、決して御批判を受けるような内容のものではなく、私たちいつも勉強になっているというふうに認識しているところでございます。

(斉藤ゆうこ)

 もう一点、西川区長の出版記念パーティーについて伺いたいと思います。
 西川区長御自身の見解はすでに本会議で伺いましたので、当局には政治資金規制法上の観点からお尋ねします。有志の方々が発起人となって実行委員会で行われたようですが、当局は政治資金規制法上の政治資金パーティーではないとの御認識でしょうか。1万円の券が2千枚と仄聞していますが、これは大きな金額です。任意団体が行ったもので、収支報告の義務はないとお考えでしょうか。政治家にかかわるお金の収支の明朗化という法の趣旨から、それでよいとお考えなのか伺いたいと思います。

(三ツ木副区長 答弁)

 決算委員会でございますけれども、予算の執行に関する決算でありますので、それ以外の質問については答弁する必要ないというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。

(斉藤ゆうこ)

 政治資金規制法上の観点からどうですかと伺っているんですが、選管もあると思います。もちろん届け出は都選管だけれども。どういうお考えですか。

(三ツ木副区長 答弁)

 政治資金規制法では、政治資金パーティーについてはこのように定義しておりまして、対価を徴収して行われる催し物で、収入の金額から経費の金額を差し引いた残額を当該催し物を開催した者の政治活動に関し支出するものというふうな定義がされておりまして、本会議で小林議員さんの御質問にも区長自ら答弁しておりますように、区長さんの出版を祝う会は有志の方々が開かれたものでありまして、こうした政治資金パーティーには当たらないというふうに考えてございます。

(斉藤ゆうこ)

 収支の明朗化という観点から伺いました。また議論したいと思います。
 最後に別件ですが、大渕収入役に先ほど時間切れで御答弁いただけなかった基金の運用状況の件を伺いたいと思います。

(大渕収入役 答弁)

 サブプライムローンに端を発しますアメリカの金融危機、経済不安がヨーロッパ、アジアを席巻しておりまして、急速に我が国の金融不安も取り沙汰をされているところでございます。そういう中で、午前中の御審議の中でも斉藤ゆうこ委員からお話がありましたように、我が区では278億8千万円に上る基金を持っておりまして、この4年間、西川区長の功績の一つとしては、基金を約倍増させることができたと。ちなみに借金につきましても3分の1を圧縮できているわけでございます。その278億の基金をこの金融不安の中でどのように管理運用するのかということが斉藤ゆうこ委員のお尋ねだったというふうに思います。
 小野副収入役からお答えいたしましたように、さきの金融不安以降、日本の銀行も大変力をつけておりまして、新聞等で御案内のように、日本の金融機関が逆にアメリカの金融機関の買収に走っているというふうなことも報道されておりまして、私どもは日本の金融機関、あるいは金融不安がどういうふうな位置づけにあるのかということはなかなか把握もできないところでございます。
 しかしながら、278億の約55パーセントを金融機関にお預けをして運用しておりますので、この金融不安については、当然のこととして私どもとしても大変毎日緊張しながら関心を持って見守っているところでございます。できるだけ取り扱っております金融機関のディスクロージャーを取り寄せたり、あるいは毎日の金融機関の株価の動向等を見守り、さらに私どもが信頼して御相談できるエコノミストもおりますので、そういう方々からの情報を十分に集めながら、つめに火をともすようにして貯めてまいりました278億の基金を一円たりとも棄損することのないようにしっかりと管理運用してまいりたい、このように考えているところでございます。

(斉藤ゆうこ)

 150億以上が金融機関にあると思います。適切に対応していただきたいとお願いします。終わります。