河内ひとみのあらかわ日和

2014年12月3日 2014年11月23日
荒川区の指定管理者が福島の除染作業で賃金不払い
平成25年03月08日、あらかわ元気クラブ斉藤ゆうこは、予算に関する特別委員会で
荒川区の指定管理者が福島県の除染作業で賃金支払を行なっていた件について当局に回答を求めました。

■荒川区の指定管理者が法令違反を指摘されている問題について
(資料配布要求/東京新聞25年2月28日朝刊)

●福島県での除染作業を請け負う下請け事業者・電興警備保障(株)に賃金の不払いという労基法違反行為があったことが確認された。
●この事業の元請けは「清里少年自然の家」「清里高原ロッジ」の指定管理者の区内企業で日暮里駅前にある尾瀬林業(株)だ。
●さらに、下請けの電興警備保障は「尾瀬林業とは危険手当の全額に足りない契約をしている」と主張しているそうだ。
●この事業は、環境省福島環境再生事務所が発注した放射能汚染地域の除染作業だ。その現場で起きた問題だが、除染作業に従事した多くの労働者の訴えで、これが明るみに出た。
●厚生労働省の調査では、法令違反は108業者、全体の45%にのぼるとのことだ。
●尾瀬林業は国の認可を受けた特定建設業者の立場でこの事業に参加しており、現在この 件で、建設業法24条-6の「指導監督責任」と同19条-3の「不当に低い請負代金の禁止」で 責任を問われることになった。
●国は福島県下で大規模な除染事業を展開しているが、賃金ばかりか、国家財政から公金 として支出された危険手当もが、作業に従事する労働者に支払われず、中間でピンハネさ れている事態は大きな社会問題だ。

(1) この件について、区として指定管理者である尾瀬林業から直接事情を聞き、まず事の次第を把握すべきと思うがいかがか。
(2 )尾瀬林業は7月に東電の別の子会社と統合するそうだが、今後、法令違反が明確になった場合には指定管理から外すべきだと思うがいかがか。
★除染作業には青森や沖縄などから出稼ぎの人たちが従事している。東電が起こした原発事故で、その除染に関わる100%子会社には道義的責任も問われる。区としてきちんとした対応をお願いする。