春の足音が近づいてきました。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
区議会は来年度の予算審議を終えて13日に閉会しました。
おりしも、西尾久の女子医大病院の足立区への移転問題が持ち上がり、区議会は、「荒川区にとって大問題だ」と反対決議を上げました。
移転候補地は都有地であるため、都が土地を売却しない限り移転はできません。女子医大病院は区内唯一の災害時拠点病院です。この間、区は手をこまねいてきましたが、東京都に対し、足立区に都有地を売却しないよう強く要請することになりました。地元の宮の前商店街や尾久地域の衰退につながらないような解決策が必要です。
また、建築基準法違反の簡易宿所や小規模3階建て住宅に許可を出す、区の不可解な許認可業務が目立ってきました。「出さなければ区が訴えられる」と言いますが、かつては住民が反対する計画に区が許可を出さず、頓挫させたこともあります。区民の味方をせず、違法な開発に甘い区政では困ります。
相変わらずの駅前再開発計画や箱モノ建設はもう限界です。そんなことより、苦しい中で頑張る区内の商工業や子育て・教育の底上げに大きな予算をさかないと荒川区の明るい未来は見えてきません。
裏面に『元気クラブの荒川区基本構想』を提案しました。4月の選挙も間近です。区政を良くするため頑張りますので、応援して下さい。
●元気クラブとして「東日本大震災救援/街頭募金活動」をすばやく実行。
駅頭や商店街でいただいた義援金を、地方議員のネットワークを通じて直接、石巻商工会議所、
福島県漁協などに届けて感謝された。
●福島原発事故後、23 区で最後まで放射線測定を拒む荒川区に対し、「子どもの未来を守りたい」
と署名を集め区に陳情したお母さんたちの活動をサポート。マスコミにも訴えて測定開始のきっ
かけをつくった。
●食物アレルギーの子どもを持つ親たちと教育委員会との話し合いが円滑にすすむようアドバイ
ス。
●山形大学工学部荒川サテライトのセミナーを受講。事業者と一緒に区内産業活性化のヒントを考
える。
●超党派の『消費税増税にモノ申す地方議員の会』をつくり、事業者・税理士・国会議員と国会で
集会を開き、世論を盛り上げるために行動。
●介護事業の現場の声を聞くため、会派を超えて懇談会を連続開催。ヘルパー・ケアマネ・看護
師・事務員・保育士など福祉職場で働く人たちと《介護・福祉ユニオン》をつくり、アドバイザ
ーに就任。
○ものづくり産業や地場産業を応援し、『滞在型商店街』を実現して、区内産業の復活と発展をめ
ざす。
○日暮里繊維街にオープンする施設を地域の楽しい拠点にする。尾久本町通りふれあい館の建設を
早め、東尾久の商店街にミニ図書館を誘致する。
○宮の前の女子医大病院移転問題は、必要な病床を残し、より良い地域医療を確保して、近隣が活
性化するよう解決をめざす。
○荒川区の子どもの学力と体力が向上する取り組みをすすめる。学童クラブの夏休み給食を実施、
栄養ある学校給食を子どもたちに提供したい!
○破綻した介護保険制度にかわる新たな制度をつくるため、医療福祉関係者や高齢者・退職者団体
と連携して取り組みをすすめる。
○『法人事業税の外形標準課税拡大』にストップをかける。
○結成された「荒川区議会・東アジア政治経済研究会」で勉強し、国際交流を充実させる。
○これまで同様、専門家と連携した区民相談を行い、大事な課題は超党派で解決をめざす。
11年目に入った西川区政。2007年(平成19年)に「おおむね20年後の将来像」として荒川区基本構想『幸福実感都市あらかわ』を策定してから8年がたちました。
その後、荒川区を取り巻く環境は激変しました。翌年のリーマンショックで世界経済はどん底に落ち、いまだに世界の資本主義は回復の目途が立ちません。日本の経済・雇用・消費の縮小は回復せず、この7年間、小さな下町・荒川区の地域経済と区民生活は苦しい状況が続いています。1%の人々の利益で成長を標榜するアベノミクスとは無縁の世界です。
ここ数年、荒川区は人口が激増しました。でも、南千住地区が58.2%、日暮里地区が31.8%も増加しているのに対し、東尾久地区はマイナス5.2%と減少。この20年で平均2割増えた人口には大きな地域格差があり、荒川区は地域ごとのちがいを抱えながら、大きく姿を変えています。
●日暮里再開発に133億円。再開発や箱モノばかりでは区民のフトコロは豊かにならない。
2004(H16) | 78億6500万円 |
2005(H17) | 76億1100万円 |
2006(H18) | 96億9100万円 |
2007(H19) | 132億8600万円 |
2008(H20) | 114億7600万円 |
2009(H21) | 132億9800万円 |
2010(H22) | 74億800万円 |
2011(H23) | 110億7300万円 |
2012(H24) | 77億2800万円 |
2013(H25) | 66億8100万円 |
計 | 961億1700万円 |
10年間の西川区政の普通建設事業費は961億円。ふれあい館建設などで200億円近くふくらみました。
1986(昭和61)年以来、歴代の区政が区内11ヶ所の再開発事業に投入した補助金は計308億円にのぼります。日暮里駅前の3事業には133億円を支出しました。
ゼネコンや大手住販会社は荒川区を舞台に利益を得ましたが、その陰で地域経済や区民生活は豊かになっていません。
西川区政の10年もこの流れは変わらず、むしろ100億円にのぼる土地購入と荒川2丁目複合施設のような箱モノに多額の区財政がつぎ込まれました。
●景気が悪化し、区民が抱える問題は深刻で複雑になったが、区政は手が打てていない。
リーマンショック後、地域社会を支えていた層の『体力』が弱まり、仕事があり、商売ができ、回っていた地域経済が回らなくなりました。経営の悪化、医療・介護・税負担、子育てや教育のこと…問題を抱えたり、困っている区民がふえていますが、地域経済への底上げ支援や、困っている区民を助ける事業には充分な予算が組まれていません。
年 度 | 虐待相談 | 養育困難 | 計 | |
荒川区 子ども家庭支援センター | 2009(H21) | 38 | 86 | 124 |
2010(H22) | 52 | 118 | 170 | |
2011(H23) | 97 | 119 | 216 | |
2012(H24) | 86 | 118 | 204 | |
2013(H25) | 184 | 184 | 368 | |
2014(H26)1月末 | 187 | 160 | 347 |
●荒川区の弱点や現実を直視しない区政。
最近はタブレットPC全校配布のように「全国に先駆けて…」との宣伝ばかりが目立ちます。荒川区の現実を直視し、弱点を克服するための具体的な手立てを打たないと荒川区の活力は戻ってきません。
●中小企業を淘汰する国の政策に抗し、効果ある産業振興策で地域経済の衰退にしっかり歯止めを
かける。
●『公契約条例』を制定して区の契約制度を見直す。
中小零細企業に仕事と適正利益があり、働く人に生活できる賃金を払える基盤づくりをすすめ、
非正規雇用や不安定雇用を減らす。
●専門職員を配置した『地域産業支援センター』で、ものづくり産業や地場産業の経営を強力に支
援する。
●『地域商店街を未来に残すまちづくり条例』で大型店の立地を規制。
●新住民にも支持される『滞在型商店街』をつくる。区が空き店舗を直接借り上げ、『親子カフ
ェ』や休憩所・図書ステーション・自転車置場などを配置した魅力ある商店街をつくる。
●区内中小企業の経営をゆるがす法人事業税の外形標準課税拡大、消費税の増税をやめるよう国に
迫る。
●ひとり親家庭や貧困家庭などを支援するため、地域に勉強を教え、夕飯を出す子どもの居場所を
ふやす。
●国が「成長戦略」で進める株式会社の全国チェーンではなく、親子ともにメリットのある質の高
い小規模保育園を沢山つくって認可保育園不足をおぎなう。
●母親の精神疾患など多様な相談を受け止められる地域の体制づくり。
●子育てに必要な情報の格差を解消。
●学童クラブをふれあい館にも増設。個性ある「にこにこスクール」の充実。
●クラス人数や教員配置を弾力化し、イジメや学級崩壊、不登校の解決に力を入れる。
●英語教育より国語力を向上させる。
●高齢者や家族の自己負担増、保険からの除外…。破綻した介護保険制度を見直し、税でまかなう
制度への変更を国に求める。
●区内中小事業所の経営を圧迫し、働く人の流出をまねく「介護報酬引下げ」に対し、事業所と働
く人を支援して区民サービスを維持する。
●親亡き後の障害者グループホームと療養型通所施設の増設、充実。
●地域に密着した医療・介護・福祉職場の待遇改善と人材確保を支援。
●DV 、薬物依存症問題に取り組む専門性の高い区内団体を手厚く支援し、連携して対策を充実。
●三河島北地区、西日暮里再開発計画は見直し、中止。
●駅前再開発や民間大規模マンション開発による「風害」を調査し、対策を実行して区民を守る。
●開発業者の利益ではなく、区民の生活環境を守る許認可行政をおこなう。
●延焼火災の危険が高い狭小戸建て住宅開発の規制。
●所得が少ない若者や夫婦向けの区民住宅、家賃助成を整備する。
●危険な空家対策は、不燃化特区だけでなく、必要な個所に撤去費用の助成をおこなう。
●不衛生で2次災害の恐れがあり、発災時のすばやい稼働にも疑問な区単費の「隅田川永久水利」事
業を廃止し、深井戸の設置、スタンドパイプの活用など有効な防災対策に切り替える。
●日暮里駅前再開発ビルに『戊辰戦争記念館』を開設、彰義隊など幕末の歴史を展示。
●ふるさと文化館に南千住の産業・文化・歴史の常設展示や特別企画を全国に発信する。
●済州市、大連市との友好都市を区民レベルで発展させる。区内の高校・大学と連携し、将来の友
好につながる若い世代の交流を積極的に支援。料理・映画・音楽などの分野で区民団体との交流
を支援する。
●再開発ビルなどの公共スペース確保、商店街の空き店舗借り上げなどで町中に国際交流の拠点を
つくる。
●民族や出身による差別をしないよう、区民の理解をすすめ、『人の痛みがわかり、人を大切にす
る町・荒川区』を育くむ。
●区民が豊かになり、その結果区財政が潤うことを基本に自主財源をふやし、『区税収入1:都区
財政調整交付金2.5』からの脱却をはかる。
●常勤、非常勤職員の格差の是正。増え続ける民間委託・指定管理を総点検し、見直しをおこな
う。
●区民の暮らしと荒川区の将来のために必要なことは超党派の議員で条例を発議し、制定する。
●地域の将来を左右する重要な政策は「住民投票」で決める。