河内ひとみのあらかわ日和

2014年11月25日 2014年11月24日

頌 春

 明けましておめでとうございます。
 寒波が日本列島をおおう中で、新しい年が明けました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。旧年中は暖かいご支援をいただき、本当にありがとうございました。今年も皆さんと手を携えて<生きられる町、暮らせる政治。>のために働きたいと思います。
 さて、昨年は9月の解散総選挙で小泉自民党が圧勝、自・公連立政権は国会の2/3を占める結果となりました。すでに始まっている増税、医療・年金・介護などの社会保障構造改革、そして在日米軍基地の機能強化、それと表裏一体にすすめられる憲法改正、と予断を許しません。「どうせ数の論理さ」とアキラメ顔の人もいますが、こんなときこそ国民がしっかり声を上げないといけません。
 でも、ホントにシッカリしなきゃいけないのは政党ですよね。シッカリしない政党にかわる頼り甲斐ある政治勢力を大きくしていくために、今年はこれまで以上に頑張りますので応援して下さい。
 空前の収益増に潤う一部の大企業。東京をはじめとする都市部には『新たな富裕層』も増えています。だけど、わが町にはそんな景気のいい話はありません。「小泉構造改革」を支持して利益を得る人たちと、追い込まれる人たち。まさに『2極化』です。
 今年は<黙って毛をむしられるおとなしい羊>じゃなく、<怒れるブタ>でいきましょう! 区政にも民営化の波が押し寄せていますが、あちこちに歪みも表れてきました。今年も区民の皆さんの声を生かす『健全な野党』として役割を果たします。どうぞ、沢山のご意見をお寄せ下さい。

町に景気回復、働くひとに元気!
<生きられる町、暮らせる政治。>
あらかわ元気クラブ

【ゆうこのひとりごと】

●お正月、という言葉の響きは幾つになってもウレシイ。ちょっとひと息ついて味わいたいお正月です。とは言え、年の瀬の風景も、お正月の街でさえ、ふだんとちっとも変わらなくなってしまった。便利さにかこつけて、これまでの暮らし方や文化やらを変えてしまったツケが回っているのでしょう。一度失われたものはなかなか取り戻せない。
●そう言えば、昨年は大惨事となったJR西日本の尼崎列車事故、全国に広がった建築構造の偽装問題、続発する子どもの誘拐殺人、と今の日本の企業や組織や社会の暗部が見えるような事件が多かった。最近、「これも時代の流れ」という言葉をよく聞くけれど、流れに竿ささないと人間が流されてしまうのではないか。今年は竿さしながら流れを変えたい。
●12月号の週刊エコノミストに「効率偏重がヒューマンエラーを生む」という論文が掲載されてました。ヒューマンエラーとは、人間と機械が共通の目的のために協働しているシステムの中で、人間に与えられた役割が期待通りに果たせないために、システムの働きを阻害する場合をいうのだそう。立教大学の芳賀繁教授は、「企業の無理な効率化を社会は喜んで受け入れていないか」と語っていますが、その通りだと思う。今年おこった事件や事故は、「時代の流れ」への警鐘かも。
●戦後60年だった昨年、後藤田正晴氏が亡くなった。日中友好会館で集まりを主催されたときのご挨拶、その雰囲気が懐かしく思い出され、とても寂しい気がする。戦前、戦後を生きた日本人の新しい時代への思い、日本の進路に対する無言の決意を深く受け止めなければならない時だろう。
●年末は、公立保育園の給食民間委託、介護保険料の値上げ、とあわただしくも腹だたしいことばかり。流れを変えるには『体力』も要りそう。

◆解説 2006年のキーワード◆

郵政民営化に続いてこんどは政府系金融機関の統廃合。
気がついたら『小さな政府』をすすめる日本は国の姿が変わっていました。
「そう、それでいいんだ!」と言う小泉サンと奥田氏の声が聞こえます。
「それじゃあ、政府や自治体はなんのためにあるの?私たち、税金払ってるんだけど。」というつぶやきも聞こえます。
『契約改革』という名の安値入札で、弱い立場の働く人たちにシワよせがいったり、保育園の赤ちゃんの給食まで民間委託だという荒川区。
『時代の流れ』に流されて日本丸は漂流、大きなクジラに飲み込まれ…
な~んて、イヤな初夢(怒)。

キーワード その1 <大増税>
狙われる国民のフトコロ。
大企業への減税は据え置き、サラリーマンと自営業には増税が目白押し(怒)。

●すでに始まっている大増税路線。
 昨年末の国と地方の借金は合わせて1千兆円。さらに、毎年30兆円の新たな借金が増えています。医療や年金といった社会保障費の支出は高齢化につれて増加を続け、『増税と抱き合わせしかない!』という世論が日々つくられています。
 でも、ちょっと待って。いったい誰がこんなに借金増やしたの? 地方の借金について言えば、日米構造協議の結果『借金を増やしてでも地方は内需拡大を』と国から押し付けられた640兆円にのぼる公共投資が尾を引いているのです。第一、増税しかない!って言うけど、いったい誰に増税するのよ? それが問題デス。
 財務省は一昨年から着々と増税をすすめてきました。厚生年金と共済年金の保険料引き上げ、配偶者特別控除の廃止に始まり、昨年は公的年金等控除の縮小と老年者控除の廃止、住宅ローン減税の縮小、雇用保険料と国民年金保険料の引き上げ、住民税の配偶者特別控除上乗せ廃止、個人住民税の均等割改正…とジワジワ増税がすすめられてきましたが、10月からの政府税調の論議で、政府の増税路線はますます本格的に加速してきました。
 昨年末には、『タバコ増税』と『第3のビール増税』が物議をかもしましたが、来年1月には半減させた定率減税を完全に廃止する方針。サラリーマンには『定率減税廃止』で大企業と高額所得者への減税は『据え置き』とは、何とも不公平じゃありませんか。
 それに配偶者控除の縮小・廃止もあります。色々意見はありますが、増税にはちがいありません。退職金への課税強化、給与所得控除の縮小・廃止なども対象になるようですけど、これではサラリーマンばかりイジめる内容、と言われても仕方ありません。
 昨年6月に政府税調が発表した増税案は「サラリーマン増税だ!」と反発を呼びました。でも、総選挙後、政府はぐっと大増税路線に傾いています。

●経団連は2ケタ消費税を主張。
 中低所得者狙い撃ちの所得税率変更も。
 今後の目玉は、何と言っても消費税率の引き上げ。昨年末に出された所得税の税率改正は、全体として税収減が予測されていますから、消費税で税収を補おうという方向に傾いても不思議ではありません。
 2003(平成15)年の元旦に出された財界のトップ・日本経団連の奥田ビジョンでは、2ケタ消費税へのシナリオが描かれましたが、財政状況や年金、介護保険など社会保障費の状況から、『福祉目的税』と称して2ケタ消費税を主張しても、国民は仕方がない、とアキラメると踏んでいるのではないでしょうか。
 こうした増税のシナリオが実現するとどうなるのか。あるシミュレーションでは、年収500万円、夫婦と子どもふたりのサラリーマン家庭では2.7倍の負担増。所得が200万円、夫婦と子どもふたりの自営業者では2.8倍、所得が300万円では2.3倍の負担増と予測しています。ジョーダンじゃないですね。
 空前の収益を上げている一部の大企業がある中で、『新たな富裕層』が増えて2極化がすすんでいる今、大企業と高額所得者に破綻にひんした国家財政をおぎなってもらうのが筋です。サラリーマンと自営業の皆さん、黙って毛をむしられる羊になるのはよしましょう!

キーワード その2 <耐震偽装>
揺らぐ安全と信頼。
規制緩和、民間開放に危険信号。

 荒川区が建築確認を行った荒川5丁目のマンションで構造計算書の偽造が判明しました。平成14(2002)年2月竣工のマンションで、30世帯が入居。建築主はヒューザー、構造設計の下請けは姉歯建築設計事務所、施工の下請けには木村建設が入っていました。
 専門機関で調査した結果、構造計算書の改ざんは巧妙に行われており、構造計算ソフトを再入力しなければ偽造が発見できない状態。震度6強まで対応できるため倒壊の恐れはないが、より安全性を確保するために耐震改修が望ましい、とのこと。区は「マンション耐震問題対策本部」を設置し、過去5年間さかのぼって、木造以外の建築物700棟について構造計算書の再点検を実施することになりました。

●建築確認の民間開放で 専門職員が減員されていた。
 12月7日の建設環境委員会で、「今後居住者に対してどのような対策を取るのか?」との私の質問に対し、区は「第一義的な責任は建築主であるヒューザーにある。瑕疵担保責任が問われる。マンション管理組合の意向を聞きながら、区がヒューザーとの交渉の前面に立つ」と答弁しました。
 一方、なぜこのような問題がおきたのか、その原因究明が肝心です。平成10(1998)年に建築基準法の大改正で建設大臣等の指定を受ける『指定確認検査機関』制度が創設され、建築確認事務が規制緩和され民間に渡ったことから、2年程前に審査担当職員が1名減、道路担当が1名減、構造担当は3名から2名に減らしています。
 「この体制で充分と考えるのか?」との私の質問に対し、荒川都市整備部長は「現在の区の職員体制2名は、最低限のもの。もし、1名が移動や退職になれば、仕事の質が保障されるとは言えない」と答弁しました。民間に事務が渡った、すわ行革で減員、では専門性の高い職員は確保できません。

●建築基準法大改正の背景に日米構造協議。
 そもそも建築基準法の大改正は、それまで建物の建て方を規制し、安全性などの審査基準を定める法律だったものが、アメリカの圧力で建築材料の性能を規定するものに変えられ、国際規格に合わせることでアメリカの木材を輸入しやすくすることが目的でした。阪神大震災がきっかけ、というのは口実に過ぎません。
 建築確認事務の規制緩和には、日米構造協議でアメリカが「日本の国や自治体の裁量行政はけしからん」と主張した、という経過があります。民間による建築確認には、ただ早いというだけでなく、行政にジャマされず、建主が住民の反対や建築紛争に左右されずに着工できる、という開発・不動産系の企業にとってきわめて有利な側面があります。現に区内でもそうしたケースがありました。地域の意向に関係なく建物が建てられることが、果たして公正と言えるのでしょうか。
 民間による建築確認は『民にできることは民に』の典型です。大店法の規制緩和と同様、アメリカから圧力をかけられたこの問題。国民にとって『安全』や『公正さ』が損なわれたことに対して、政府は反省が必要です。

●なぜか素早い国の対応。国会議員をかばっての幕引きか?
 全国に広がる耐震偽装問題は、責任のがれに走る企業、黒幕と言われるコンサルの問題など、構造的な様相を呈してきました。阪神淡路や中越地震のときには「自己責任だ」と保障を拒んだ国が、なぜ今回は素早く保障に動いたのか。原因究明より幕引き、という態度です。
 今回、問題のマンションを買った人たちは、『財産運用』や『投資目的』ではなく、他と比べて「価格が安いから」と35年ローンを組んだ普通のサラリーマンがほとんどです。不動産屋さんの話では、ファミリー層は12万から15万という賃貸マンションの高い家賃に耐えられず、分譲マンションを買う傾向が強いとのこと。こうした購買層の足元を見た犯罪といえます。
 区は「建築確認を出した責任があり、一定の保障は行う考え。但し『税を使う』問題なので充分考慮して対処したい」と答弁。自治体が偽造を見破れなかったケースのひとつですから、応分の責任はありますが、今回の事件は何と言っても大掛かりな企業犯罪です。偽造に走った経営者グループを身ぐるみ剥いで保障させるのが筋で、そうでなければ区民の納得は得られないと思います。

キーワード その3 <不安定の弧>
日本の将来を危うくするアメリカの戦略にNOを。

●「え?不安定のキツネ?」
 いえいえ、キツネじゃありません。アメリカは中東から東アジアにいたる地域を、『不安定の弧』と呼んで戦略的に重視すると位置付けているのです。今回提案された米軍再編は、『不安定の弧』に対するアメリカの戦略の具体化です。どんな内容かは、下のボツになった意見書案でご覧ください。
 アメリカはイラク戦争で孤立し、失地回復に必死です。世界は冷たい視線で見ていると言うのに、ミスター小泉は例によって「YES、YES!」と短いフレーズで何でも賛成。キツネじゃなくて、ポチなんじゃない?

●地元自治体は反対を表明。
 10月の横田基地視察に続いて、11月21日に神奈川での米軍基地再編反対の行動に参加しました。今回の米軍再編には、関係地元自治体のすべてが反対を表明しています。まず、相模原補給廠を視察し、相模原市役所を訪問、そしてキャンプ座間へ。ここは今回の米軍再編で米4軍と自衛隊の中枢機能を担うことを名指しされた基地です。後方では米兵がカービン銃をこちらに向けて構えていました。
 最後に厚木基地で爆音被害に苦しむ住民代表の切実な訴えを聞きました。日々の生活が米軍の戦争出動の最前線にさらされている基地周辺の人々。日米関係のあつれきが60年にわたって否応なく人々の暮らしと健康に影を落としてきたことを肌身で感じました。
 3月末の最終報告でこの米軍再編を受け入れれば、日本は将来の進路に大きく舵を切ることになります。アメリカの戦略にさらに深く組み込まれることのないよう、全国で反対の世論を大きく盛り上げたいと思います。皆さんも、わが事として考えてください。

恒例・ボツになった元気クラブの意見書案から
在日米軍再編計画に反対する意見書(案)

 日米両国政府は10月29日、在日米軍再編についての中間報告を発表しました。その内容は-

1.東京都の横田基地に自衛隊の航空総隊司令部を移転して共同使用する。
2.神奈川県のキャンプ座間に米陸軍新司令部を移転し、陸上自衛隊中央即応集団司令部を設置し、両司令部の連携と部隊の一体的運用を強化する。相模補給廠は自衛隊と共同使用する。
3.沖縄県のキャンプシュワブ沿岸部に普天間飛行場の代替基地を建設する。
4.米空母艦載機を神奈川県の厚木基地から山口県の岩国基地に移駐する。
5.米軍の空中給油機を鹿児島県の鹿屋基地に移駐する。
6.宮崎県の新田原基地と福岡県の築城基地の米軍による使用を強化する。
7.米軍の戦闘機訓練を北海道の千歳基地、青森県の三沢基地、茨城県の百里基地、石川県の小松基地に分散する。

-というものです。日米両国政府はさらに、原子力空母を神奈川県の横須賀基地に配備することでも合意しました。
 この中間報告は自衛隊を米軍と一体化させ、わが国をアジアに対する米軍の出撃拠点にするものです。特に、キャンプ座間の新司令部は、米陸・海・空・海兵隊の4軍の統合部隊を指揮し、陸上自衛隊中央即応集団司令部も実質的に指揮下におく、日米の軍事中枢となります。
 米軍再編に反対し、各地で大規模な反対集会が開かれ、政府が中間報告を説明した関係55自治体のすべてが、この計画に反対し、受け入れられない旨を表明しています。
 よって荒川区議会は、政府が地元自治体と住民の反対を無視して米軍再編計画をすすめることのないよう強く要望します。

内閣総理大臣、防衛庁長官、内閣官房長官あて

写真でふりかえる2005年

■1月 雪の新潟・南魚沼市へ
中越地震のバザーでお世話になったご縁で積雪2mの新潟へ。
久しぶりの大和町は合併で南魚沼市になったばかり。地域医療・福祉のメッカは健在でした。診療所、グループホーム、病院、特養ホームなどを視察しました。

■2月 祝!元気クラブ10周年
《あらかわ元気クラブ10周年》で記念講演と祝賀パーティーを開きました。京都府園部町で国の言うなりでないユニークな町政を展開する野中一二三(かずみ)町長と、中越地震を体験した地域医療の神様・黒岩卓夫医師が講演。充実の10周年イベントでした。

■3月 予算委員会で西川区長の新予算に反対。
西川区政になって5ヶ月。予算委員会で不祥事の再発防止、産業政策、教育行政や各種の事業を吟味し、不正防止も産業振興も『刷新』の印象は薄い、と反対しました。
共産党はこの予算になんと退席。かくして私は区議会唯ひとりの『野党』となりました。

■7月 園部町視察と地方議員全国交流会
2月に野中町長に講演していただいて以来、一度訪ねたかった園部町に視察に行き、『介護保険の運用』と『人を大切にするまちづくり条例』について説明を受けました。
野中町長は、『子宝条例』で町の人口が増加し、学校を新設、となったとき「子どもに不公平はいけない」と新しい学校を2校建設。「役所は一番後でいい」と古い校舎を現在の役場に転用したのだそうです。「偉くなると目線が上にいく。それではいかん」と町長は私たちに語りました。町の職員の人たちは、その町長に切磋琢磨され、気さくで明るい人柄でとても好感が持てました。町長室で野中町長と懇談して大満足、楽しく園部町を後にしました。
昨年で3回目になる『地方議員全国交流会』は大阪での開催。初日には野中広務・元自民党幹事長が記念講演しました。「いまの国会議員は『地方議員』と『野党』を経験したことのない人が多い。だから弱い」との持論を持つ野中広務氏は、町議から町長、府議、副知事を経て国会議員となった自らの歩みを語り、全国津々浦々から集まり、会場を埋めた超党派の地方議員たちを魅了しました。今日の日中関係、『自・社・さ』政権で迎えた戦後50年のこと、靖国問題の国としての位置づけまで、語り口は明快そのものでした。

■9月 そして解散総選挙!
開票日の翌朝、1通のメールが届きました。
●『澄んだ青空きれいですね。でも、最低な気分です。国民達に意見を求めてもダメなんですかね~。がっかりです』。
小泉自民党の圧勝は働く青年を失望させたみたい。総選挙の結果をどう見るか聞いてみました。
●『今朝ネットで読んだけど、自民と民主の差は票数で1.3倍、議席数で2.7倍なんだってね。小選挙区制って恐いねぇ』
●『自民党に入れたけど次は多分入れない。白紙委任状だとわかっていても、民主党も同じなら、このままの方がいい…こういう人が以外と多いみたい。受け皿のない事が一番悪い。マスメディアの悪も見逃せない。収入も、教育に対する意識も、全部両極化です』と自営業の主婦。
●『自分は勝ち組に含まれる(なれる)って考えてる人が世の中多いんだな、と感じます。だから本当の痛みに気が回らなかったのでは? 息子曰く「みんなわかってないな」』(笑)
●『世界に誇る勤勉な日本人の郵便貯金240兆を米国に上納する必要なし!』との明快なご意見。
●『社会の閉塞感を払拭してくれそうな力強さを小泉さんに感じたのでは?』
小泉流の演出に嫌悪感を感じたヒトと「かっこいい」というヒト。あなたは小泉流に賛成ですか、反対ですか?

■11月 「広範な国民連合」全国総会で品川正治氏が講演
11月19日から開催された『自主・平和・民主のための広範な国民連合』の第13回全国総会に参加。記念講演は経済同友会終身幹事の品川正治さんで、『広範な国民連合』の総会で財界リーダーが講演するのは初めてです。「日本の進路と憲法9条-アジアの中の日本」と題した講演で品川氏は、軍産複合体で戦争政策をすすめるアメリカの状況、日本の財界の中にある日米関係への危機感について語り、現在の改憲論議に異議を唱えていく姿勢を明確にされました。とても重厚な内容のお話でした。

■12月 藤澤前区長の裁判が結審。改めて無実を表明。
12月16日、弁護側の最終弁論に続き、藤澤前区長が最後の陳述を行いました。
「陳述の機会をお与えいただき、ありがとうございます。天地神明にかけて申し上げます。私は150万円は絶対に受け取っておりません。新光さんからの会費、広告料などは全て領収書を切り、適切に処理してきました。私は藤枝区長の後を受け、区政改革に命がけで取り組んできました。…事実無根の逮捕は私の名誉をズタズタに切り苛みましたが、それ以上に区民の皆様に大変申し訳なく、悲しみに耐えません。晴天のへきれきとは言え、最大の不覚であり、申し訳ない思いです。…石崎氏との関係について疑惑を持たれたことは深く反省しております。区民の皆様、職員の皆様には私の無実を信じてほしいと願っています」
と自らの無実を訴えました。
判決は2月15日と決まりました。司法はどのような判断を下すのでしょうか。