斉藤ゆうこのあらかわ日和

130億の補助金を投入する
■日暮里駅周辺再開発■
区民の利益につながるよう、チェックします。

 工事現場のような日暮里駅北口周辺に、だんだん再開発ビルと日暮里舎人線の姿が見えてきました。
 日暮里地区再開発事業は、西地区91億、中央地区212億、北地区143億、合計446億円の総事業費。戸田建設、西松建設などが事業協力者になって資金を投入して地権者の土地の上に高層ビルを建て、積水ハウス、旭化成ホームズなどが住宅を分譲、都市再生機構が賃貸事業を運営します。総事業費のうち、約3割に当たる130億6千万円は荒川区から補助金として支出されます。内訳は、国庫補助が約57.2億円、都区財政調整交付金が73.4億円。
 公の財政からこれだけの補助金を出す事業ですから、公共の利益をもたらす再開発にしなければなりません。ゼネコンと住販会社が儲かっただけ、などということにならぬよう、区民の利益になる街づくりをめざして今後もチェックしていきます。

『日暮里・舎人ライナー』は来年3月末開業
■無人走行、無人駅で乗客の安全は大丈夫?■
引き続き、安全性・景観・交通渋滞などの問題解決に取り組みます。

 新交通・日暮里舎人ライナーは東京都の事業ですが、荒川区も10億円を負担しています。開通後は東京都交通局が運営することになりました。問題は、事故のあった『ゆりかもめ』と同機種で、同じく無人走行、駅も起・終点の日暮里、舎人駅以外は無人であること。
 ホームからの転落事故が相次ぐ中で、地上15メートルもの高さ(建物の5階程)にある駅が無人では事故や犯罪の危険性が大です。開会中の予算委員会で『有人化』を強く要望していきます。

●日暮里駅周辺再開発事業の概要●
規模 戸数 完成 公共施設等
西地区 地下2階・地上25階 賃貸104戸、権利床等42戸 2007年4月 女子医大クリニック女性専用外来受付
中央地区 地下2階・地上40階 分譲195戸、権利床等145戸 2008年3月 都税事務所
北地区 地下2階・地上36階 分譲188戸、権利床等101戸 2009年10月 (未定)
どうなる?
■三河島駅前再開発■

●常磐線三河島駅の線路をはさんだ両側で再開発が計画されています。南北連携した再開発によって街づくりをすすめるべき、と区は考えていますが、未解決の問題が幾つかあります。
●JRは再開発への態度を保留しており、駅のバリアフリー化や駅前の空間をどのように作るかについて、区と協議中です。
●また、昨年4月に北側の旧りそな銀行の跡地を取得した(株)菱和ライフクリエイト(投資用マンション最大手)は、暴力団を背景にした不正登記事件で5月に社長が逮捕されました。
現在は企業経営支援会社の子会社化されて再建中で、今後の動向は不明です。
●区は、公的な再開発の権利者として問題があるため、この問題が解決するまで当面様子を見ることを地域に伝えました。

■『三河島駅中央改札口設置』 陳情は区議会で『趣旨採択』に。■

●一方、近隣町会から出されていた陳情は、2月15日の本会議で、1名(尚志会)の反対を除く全員の賛成で『趣旨採択』されました。私たち区議会が住民の要望の『趣旨』を理解し賛意を示した、ということですが、JRに設置の意志はありません。
●私は委員会で「区として再開発に位置づけることはできないのか」と質問しましたが、区は「現在そのような考えはない。住民が費用負担する以外ない」と答弁。地域として何らかの知恵が必要のようです。
●今後、三河島駅前再開発を地域特性を生かした個性あるものにし、日暮里-三河島をにぎわいと回遊性のある観光スポットにできるよう、改札口の問題も含めて地元の皆さんと一緒に取り組んでいきます。

●三河島駅前地区再開発の概要●
南地区 北地区
面積 約 0.5ha 約 1.5ha
主要用途 住宅、商業・業務施設、駐車場、公共駐輪場 住宅、商業・業務施設、駐車場、公共施設
地権者 土地所有者:12名、借地権者:0名 土地所有者:59名、借地権者:22名
課題 公共駐輪場の位置と規模が未定
JRとの調整 真土小跡地の活用方針
旧りそな銀行所有者の動向、JRとの調整
今後の日程 H19年度 都市計画決定、組合設立
H20年度 権利変換計画決定、工事着工
H22年度 工事完了 未定
(都市計画決定後4年程度で工事完了)
事業協力者 清水建設、工藤工務店 清水建設、コスモスイニシア
参加組合員 コスモスイニシア
■ふれあい館建設、保健所跡地の計画は?■

●荒川区は37館あった、これまでの「ひろば館」を新たに19館の「ふれあい館」に建て替える計画をすすめています。
●日暮里地区では「東日暮里ふれあい館」がすでに開設していますが、学童クラブが第三日暮里小学校に移転し、会議室に転用されます。また、多目的ホール用に折り畳み式のステージを購入し、舞台発表などができるようにしました。現在、「西日暮里ふれあい館」が工事中、「荒川3丁目ひろば館」は隣接地の用地買収が整い、「荒川3丁目ふれあい館」として建設予定です。
●荒川保健所は2月から区役所裏の旧がんセンターに移転、跡地は当面『エコハウス』として改装する予定です。都税事務所が日暮里再開発ビルに移転することもあり、この地域を一体的に開発し、区民のために活性化する構想を考えていきたいと思います。

にっぽり繊維街から三河島駅へ回遊する
新たな観光スポットで日暮里を楽しい街に。
(昨年12月の私の本会議質問です。)

(斉藤ゆうこ 質問)
●先日、「繊維の街、ファッションの街・日暮里」をアピールして繊維街の活性化をめざす「日暮里コレクション」が開催されました。服飾専門学校の学生や若きデザイナーの卵が才能を競うコンテストは今後の人材育成にもつながります。今年は友好都市提携を結んだ中国・大連市中山区から大連モデル芸術学校生を招き、「ASIAN MODE」をテーマにアジアの魅力を日暮里から発信しよう、と開催されました。
●私は日暮里繊維街の近所に住んでいますが、週末には区外から沢山の人たちが買い物に来て、道を尋ねられることもよくあります。この日暮里繊維街から三河島駅に続く商店街を通り、駅周辺に展開する飲食店へ至るルートは、買い物をしながら歩ける距離にあります。いま、三河島の焼肉や韓国・朝鮮グルメは区外の若い人たちに人気です。済州島との友好都市提携も生かして、もっと内外にアピールできるハズだと思います。
●そこで、日暮里や三河島の再開発ビルに荒川区の『観光案内ステーション』を設置し、日暮里繊維街から三河島駅周辺の商店街・飲食店街へと回遊する楽しいルートを荒川区の魅力のひとつとして発信してはいかがでしょうか。女官服を着たチャングムやハン尚宮が「いらっしゃいませ!」と応対したらオモシロイでしょ? 新たな観光スポットを全国に発信して元気な荒川区を創ることを提案します。

(高野産業経済部長 答弁)
●荒川区内には、区外からも多くの人が訪れる魅力ある観光スポットが存在しています。こうした区の魅力や来訪者に楽しんでもらえる地域情報を発信していくことは、区の観光振興を推進する上で、基本的かつ重要な視点であると認識しています。
●日暮里には、日暮里中央通りを中心に生地織物の店が軒をつらねる、全国有数の繊維関連産業の集積地である『にっぽり繊維街』があり、区内外から多くの人々が買い物に訪れています。
 一方、三河島駅周辺のコリアンタウンも雑誌等で紹介されることも多くなり、「本格的でおいしい韓国・朝鮮料理が食べられる!」と若い人たちを中心に人気を集めています。
●区としては、こうした日暮里、三河島についても『荒川区を代表する主要な観光スポット』として、地域の魅力の発信に努めていきたいと考えております。
 そのためには、日暮里-三河島を『回遊性のある観光ルート』として結びつけ、面的な魅力の認知度を向上させることが、まずは重要であると存じます。
●マスコミ等の活用も含めた多様な手法で、この地域に関する情報を広く発信するなどの創意工夫に努めることが、現時点での優先事項であり、観光案内ステーションの設置につきましては、その後に検討すべき課題であると考えております。