斉藤ゆうこのあらかわ日和

築地市場の移転に反対するデモ

●父の命日が過ぎ、東京のお盆が終わって、今年も本格的な夏がやってきた。しかし、暑い。冷房を使わず扇風機で頑張ってきたけど、もう駄目だ。アセモができてしまった。その暑い中、12日(日)築地市場の移転に反対するデモに出掛けた。炎天下の正午から2時半まで、築地から銀座、東京駅、日本橋まで歩いた。築地のお兄さんたちも、先代とおぼしき年配の方たちも、小さな子どもたちも、みんなさぞ暑かったろうに「築地市場は汚染された豊洲には行かないぞ!」「日本の食文化を孫子の代に残そう!」「東京の台所を守れ!」と気勢を上げながらデモを続けた。(写真は築地を出発する先頭の子どもたち)

●築地市場再整備には長い経過があります。老朽化にともない現在地での再整備がすすめられていた平成8(1996)年、東京都は財政悪化を理由に工事を中断。その後、移転計画が浮上し、平成13(2001)年、石原知事の下で東京都は豊洲への移転を決定しました。その後、昨年の選挙で故・黒川紀章氏が移転予定地の豊洲の土壌汚染を追及、石原知事は調査を約束して当選しました。
 しかし、今年5月19日に発表された土壌汚染調査の数値は、発がん性のあるベンゼンが環境基準の4万3千倍、猛毒のシアン化合物は検出限界の860倍の地点がある、という驚くべきものでした。これを受けて専門家会議が開かれる前日に行われた12日のデモは、テレビのニュースや新聞でも大きく報道されました。デモの沿道でも、熱心にチラシを読む若いカップルや、「頑張って」と手を振る中年の女性が数多く見受けられ、都民の関心が高まっている事が感じられました。

●なぜ、石原都政は移転をすすめようとしているのか。それは築地市場の跡地をオリンピックのメディアセンターにし、その後開発するという計画にあります。オリンピック招致が成功しなくても、土地を売却して大規模開発するという約束事が、東京の一等地を狙う多国籍企業との間に交わされているのではないでしょうか。そもそも、東京の中心地の築地に市場などもったいない、もっと「価値ある開発」をすべきだ、という考え方があるのでしょう。汐留や秋葉原の大規模開発を見ても、都民の土地が誰のために「利用」されてるのか、一目瞭然、じゃありませんか? そこで、これまた猛暑の18日、私たち東京の地方議員有志は、超党派で築地市場の視察と研修会を企画し、現在地での再整備を主張する仲卸業の方から説明を受けました。築地で仲卸業50年、という方のお話は、築地市場と日本の食文化に対する愛情と誇りにあふれるものでした。地元・中央区議会と移転予定地・豊洲のある江東区議会の仲間も参加し、今後も連携して行動していこう、と話し合って散会しました。決定に関与する東京都議会では、6月議会で石原与党の公明党が「豊洲移転の見直し」を代表質問。一年後の都議選を控え、新銀行・東京問題と併せて都政の争点になること必至です。(2008.7.21)